- 通常の白内障手術と何が違うのですか?
- 多焦点眼内レンズを用いた白内障手術も、通常の白内障手術も、挿入するレンズが違うだけで術式は同じになります。
- 手術中の痛みはありますか。
- 麻酔は局所麻酔といって目の痛みだけを少なくするものです。全身麻酔に比べ人体への負担が小さい利点があります。点眼麻酔、テノン嚢下(のうか)麻酔でします。点眼麻酔で痛みを減少させた後、必要に応じて注射での麻酔をおこないます。術中の痛みはごく軽いかほぼありません。
- 手術はどのくらいで終わりますか?
- 手術全体の時間は10分前後から20分程度が多いのですが、個人差により多少時間差はあります。早さより安全におこなうことが大切です。
- 手術後の入浴は可能ですか?
- 手術当日の入浴は控えていただいていますが、翌日からは目に水が入らないよう気をつければ入浴していただけます。お顔を洗うのは手術の傷がしっかり塞がる1週間をめどにしていただいています。
- 若年性白内障の傾向があるという診断を受けました。ネットの情報で、初期症状の場合はルテインで改善する可能性がある、というものがありました。
- すでに濁ってしまった水晶体に関してはサプリメントも効果は期待できません。また、ルテインとは加齢黄斑変性症の予防に有効ですが、白内障への効果はありません。白内障の予防に効果的だといわれているのは、ビタミンCやEなどの抗酸化作用のあるビタミンです。
- アトピー性皮膚炎を持つ息子がいるのですが、アレルギー性の白内障と診断され、片目だけ手術を受ける予定です。眼内レンズは単焦点と多焦点のどちらがよいのでしょうか。
- アトピー性白内障であっても水晶体の袋がしっかりしていれば、多焦点眼内レンズを入れることができます。単焦点眼内レンズを入れると、老眼の状態になってしまうので、若い方にとって、多焦点眼内レンズを入れる方がメリットは大きいです。
Q. 白内障手術で乱視矯正は可能でしょうか?また、その注意点は?
A. 左右対照の歪みが原因となる乱視は、正乱視と呼ばれ、乱視用の眼
内レンズで視力矯正を行うことが可能です。当院でも白内障手術の うち、乱視矯正レンズを使用した白内障手術は多数行っていて、 多くの患者さんに喜んでいただいています。しかし不正乱視の場合 は、屈折面が不規則になっていて、眼内レンズによる白内障手術で の矯正は困難であるため、白内障手術で対応できるかどうか、 眼科での検査が必要となってきます。 白内障手術で乱視も矯正しますと、
乱視が矯正されて物がはっきり見えるようになりますが、 近視の方などは乱視が残ってる方が、ピントが合う距離が幅広くな ります。そこで、一概に乱視を矯正した方がいいともいえません。 大切なのは、眼科医や視能訓練士とよく相談し、乱視をどうコント ロールするかです。
Q. 最初に眼科で眼の検査を行ってから、白内障手術、
白内障治療完了まではどのくらいの日数が必要でしょうか? A. 初回の眼の検査で他に眼の病気がないか、
また身体全体の健康状態について調査します。そして後日、 眼内レンズの度数決めなどの為に、再度、 眼科に検査に来ていただきます。健康保険適応レンズの場合、 白内障手術を行うと決定してから、 約1ヶ月で白内障手術を実施する事ができます。 自由診療の特殊レンズなどの場合、海外から取り寄せるため、 お取り寄せ期間が長い場合で約2か月かかる事があります。 白内障手術の後は翌日に経過観察し、その後、
眼科に定期健診に来ていただき、眼の状態を確認します。 白内障手術後は約3ヶ月眼科に通院が必要です。
Q. 白内障手術にかかる時間はどのくらいですか?
A. 約10分前後で白内障手術が完了することが多いのですが、白内
障手術を受ける方の眼の状態によって、 白内障手術にかかる時間が異なります。白内障が軽い時期に白内障 手術を実施すると比較的短時間で白内障手術は完了し、白内障がか なり進行した時期に白内障手術を実施した場合には白内障手術が長 時間となることが多いです。 また、チン小帯の弱い方は眼内レンズの縫い付けが必要ですので、
白内障手術にかかる時間が余分に1時間程度必要となってきます。 この様なケースは500人に1人程度の割合です。 白内障手術の当日は、術前の目薬や白内障手術の準備が必要ですし
、白内障手術後にお身体をお休みしていただく時間を含めますと、 病院に来てもらってから2時間程度かかります。
Q. 糖尿病にかかっていますが、
白内障手術を受けることはできますか? A. 糖尿病にかかっている方でも、白内障手術を受ける事は可能です。
糖尿病網膜症にかかっている場合には、 まず糖尿病網膜症の治療を実施します。糖尿病網膜症の治療の後に 白内障手術を実施しても、網膜の状態により視力回復効果が期待で きない場合もありますので、白内障手術前に眼科医とよく相談され た方がいいでしょう。
Q. 他の病気の関係で血液がサラサラになる薬を飲んでいますが白内障
手術を受けることは可能でしょうか? A. 他の病気の関係で、現在飲まれているお薬の中断が難しい方でも、
白内障手術は出血が少量で、局所麻酔を使って白内障手術を実施し ますので問題ありません。 他の病気の治療をしているお医者さんとご相談の上ですが、
薬を中止することにより想定される悪い状況が、 薬を中止する事によって得られる白内障手術の安全性を上回ると推 測されますので、当院ではお薬の服用を中止せず、 継続して飲んでいただいております。
Q. 白内障と緑内障とはどう違うのでしょうか?
A. 白内障と緑内障は名前は少し似ていますが、
全く異なる眼の病気です。 白内障は眼内の水晶体が白く濁ってくる眼の病気で、光がまぶしく
感じる症状や視力低下などの症状が現れます。白内障は手術によっ て症状の回復が可能です。 一方、
緑内障は視神経のダメージが原因で視野が欠けていく眼の病気です 。緑内障の治療法は、眼圧を低下させ進行を抑える目薬の点眼や手 術になります。緑内障は治療をしても、残念ながら現代医学では元 の状態に戻すことはできません。
Q. レーシック手術を受けた人でも白内障手術を受けることはできまか?
A. レーシック手術を受けられた事のある方でも、
白内障手術を受ける事ができます。 レーシック手術は角膜屈折を変化させる手術です。一方、 白内障手術は、眼球内の水晶体のにごりを取り除き、 水晶体の代わりに眼内レンズを挿入する手術ですので、 問題なく白内障手術は可能です。 ただし、レーシック手術を受けた為、白内障手術後の近視、遠視、
乱視などの予想が困難で、白内障手術後、近視、遠視、 乱視などがのこる確率が通常と比較しかなり高いです。
Q. 単焦点レンズと多焦点レンズのどちらを選べばいいですか?
A. 最適な眼内レンズをお選びいただくには、各自の生活様式に合わせ
て、単焦点レンズか多焦点レンズをお選びいただくといいでしょう 。眼内レンズである程度の近視、遠視、乱視などが矯正可能です。 眼内レンズのお手入れやメンテナンスは半永久的に必要ありません 。 眼内レンズは大きく分けて2種類に分類されます。
❶単焦点眼内レンズ
単焦点眼内レンズは最も一般的な眼内レンズで、
当院でももちろん選択可能です。 白内障手術が健康保険適用で受けられます。
単焦点眼内レンズにはピント調整機能は無いので焦点を遠近のどち
らか1か所に定めますので、通常生活でメガネの併用が必要です。
❷多焦点眼内レンズ多焦点眼内レンズは、
光の性質を利用して遠近2か所または近くと遠くとその中間の3か 所に焦点を合わすように設計された眼内レンズです。 白内障手術の後にコンタクトレンズやメガネを使用したくない方は
多焦点眼内レンズがおすすめです。 多焦点眼内レンズの種類によって、夜、
光がまぶしいと感じる症状であるハローグレア現象が現れる場合も あります。 多焦点眼内レンズは、保険適用外になります。
Q. 白内障になると、どのような見え方になるのでしょうか?
A. 白内障の症状としては次のような症状があります。まぶしく感じる。眼がかすんで見えずらくなる。 二重三重にぼやけてて見える。 眼鏡をかけても視力が出にくくなる、などです。
白内障の進行はゆっくりと進みますので、何となく見えずらいという感じで、 あまり気付かない方も多いのです。
Q. 白内障手術後、
自動車のヘッドライトや電灯を見た時に光源の中心から光の帯が見 えますが大丈夫でしょうか? A.白内障手術の影響の可能性がありますが、白内障手術後3か月
程度経過すると、軽減する場合が多いです。 白内障手術後3か月 程度経過した後でも、 症状が軽減しない場合、その原因が角膜乱視であれば角膜乱視矯正
手術を行う場合があります。
Q. レーシック手術を、過去に受けていますが、白内障手術を受けることは可能でしょうか?
A. レーシック手術を、過去に受けた方でも白内障手術を受けることは問題ありません。 しかしレーシック手術で眼の角膜を削っているので、 白内障手術後の度数計算の結果が不正確になる傾向があります。
Q. ICL手術を、過去に受けていますが、白内障手術を受けることは可能でしょうか?
A. ICL手術を、過去に受けた方でも白内障手術を受けることは問題ありません。
過去にICL手術を受けた方でも、白内障手術を受けることは可能ですが、その場合、 ICLを除去した後に白内障手術を実施します。
Q. 片眼だけ白内障と診断されましたが、片眼だけでも白内障手術を受けることは可能でしょうか?
A. 片眼だけで白内障手術を受けることは、もちろん可能です。最初に片眼だけ白内障手術をされた後、 数年経過してからもう片眼を白内障手術をしても大丈夫です。 また、両眼を同じ時期に白内障手術を行った方が、 メリットが多い方も多数いらっしゃいます。 両眼を同じ時期に白内障手術を行う場合には、 1週間以上の期間経過後に、白内障手術を行うことが多いです。
Q. 白内障手術後、ゴルフはいつくらいから行ってもいいでしょうか?
A. ゴルフは白内障手術をしてから1か月経過してからにしましょう。
Q. 新しい眼鏡は白内障手術後、どれくらいの期間が経過した後に作った方がいいですか?
A. 新しい眼鏡は、白内障手術後1か月程度経過してから作る事をおすすめします。 ただし、お仕事で自動車の運転をされる方などは、白内障手術後3 日目くらいで新しい眼鏡を作る必要のある方などもいらっしゃいま す。
ですので、患者さんの白内障手術後の眼の状態や生活状況によって変わってき ます。
Q. 白内障手術を受けたのですが、白内障手術後、期待していたほど見えるようにならなかったという知り合いがいる のですが、そのような事もありますか?
A. 白内障手術では眼の中のにごった水晶体レンズを、透明な眼内レンズに入れ替えるますので、 眼の中の水晶体レンズのにごりが原因で見えなくなっていたならば 、白内障手術後の見え方は良好になります。しかし、 糖尿病網膜症、角膜疾患、黄斑部疾患、 緑内障などの白内障以外での眼の病気が原因で、 見えにくくなっていた場合には、 白内障手術後の見え方が期待していたほどでない、 という場合もあり得ます。 白内障手術前には視神経や網膜を診察し、
白内障手術後に矯正視力が得られるかどうかを予想します。もし、 視神経や網膜の状態がよくなければ、 残念ですが視神経や網膜状態がよくなくて、 たとえ白内障手術をしても矯正視力を得ることは難しそうです、 と申し上げ白内障手術を中止していただく事もあります。 また、視神経や網膜を診察しても、
視神経や網膜の機能がどのくらいかの判断はとても難しいのです。 網膜の状態があまりよくない場合、 眼科医は白内障術後にどのくらいの矯正視力が得られるかの予想を いたしますが、この予想はあくまでも予想で、 実際に白内障手術を実施してみなければ結果はわからないのが実情 です。
Q.白内障は何歳からかかる可能性がありますか?
A.白内障は年齢と関連があり、一般的に年を取るほどリスクが高まります。白内障は、水晶体(眼のレンズ)が透明から混濁(ぼやけ)してくる眼の病気です。以下は一般的な白内障の年齢別リスクについての情報です:
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赤ちゃんから子供の年齢まで:白内障は希ですが、先天性の場合があります。これは生まれつきの問題で、家族歴や他の要因によるものです。
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40代から50代:通常、白内障の最初の症状が現れる年齢です。しかし、この段階では視力に大きな影響はありません。ただし、これは一般的な傾向であり、個人差があります。白内障は年齢だけでなく、遺伝的な要因、生活習慣、環境要因にも影響される可能性があります。定期的なアイケアと目の健康を維持するための予防策を考えることが重要です。白内障の早期発見と治療は視力を保護し、生活の質を向上させるのに役立ちます。目の健康について心配な場合は、眼科医に相談することをお勧めします。
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60代から70代:白内障がより一般的になり、視力に影響を与えることが増えます。多くの人がこの年齢で手術を検討することがあります。
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80代以降:高齢者にとって、白内障は非常に一般的で、視力への影響も大きくなります。
Q.白内障は目薬でなおりませんか?
A.白内障は目薬などの薬物療法では治療できません。白内障は眼の水晶体が透明から混濁(ぼやけ)してくる病気で、物理的な変化が起こるため、薬物療法で修復することはできません。
白内障の唯一の効果的な治療法は手術です。白内障手術は、混濁した水晶体を取り除き、人工のレンズ(インプラントレンズ)で置き換える手順です。この手術は非常に成功率が高く、視力を大幅に改善することができます。多くの場合、白内障の手術は外科医によって行われ、局所麻酔または全身麻酔の下で行われます。
白内障は進行性の疾患で、視力への影響が進行する可能性があるため、白内障が診断された場合は、早期に手術を検討することが重要です。手術を受けることで、視力を回復し、日常生活の質を向上させることができます。手術についての詳細な情報や適切な治療オプションについては、眼科医と相談してください。
Q.白内障手術を受けるタイミングは?
A.白内障手術のタイミングは、個々の症状と生活の質に依存します。白内障は、水晶体が濁り、視力を低下させる病気です。手術は通常、以下のような状況で考慮されます:
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視力の低下: 白内障が進行すると、視力が低下します。視力が日常生活や仕事に支障をきたす場合、手術を検討するタイミングとなります。
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日常生活への影響: 白内障が日常生活に大きな影響を与える場合、手術が検討されます。例えば、運転が難しくなったり、読書や日常の活動が制約される場合です。
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手術は通常、白内障の進行を止める効果があります。手術を受けるかどうかについては、医師との相談が不可欠です。医師は患者の具体的な状況を評価し、最適な治療計画を提案します。
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検査結果: 眼科医が白内障の進行具合を評価し、手術が適切かどうかを判断します。一般的に、視力の低下や日常生活への影響が大きい場合、手術が勧められます。
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個人の希望: 最終的な決定は患者と医師との間で行われます。患者の健康状態や希望に基づいて、手術のタイミングを決定することが重要です。
Q.白内障手術を受けるのが遅いことのリスクは?
A.白内障手術を遅らせることにはいくつかのリスクが伴います。白内障は進行性の眼の病気であり、視力に影響を与える可能性が高いため、適切なタイミングで手術を受けることが重要です。以下は遅い手術を選択することのリスクの一部です:
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視力の悪化: 白内障が進行すると、視力がますます低下します。ぼやけた視界や光の感受性の増加などが症状として現れ、日常生活に支障をきたすことがあります。
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安全性の低下: 白内障手術は非常に安全な手術であると広く認識されていますが、一般的には早期に手術を受ける方が合併症のリスクが低いです。進行した白内障の手術は技術的に難しくなることがあり、手術後の回復も遅れる可能性があります。
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したがって、白内障が診断された場合、眼科医の助言に従い、適切なタイミングで手術を検討することをお勧めします。白内障手術は多くの人にとって非常に効果的で安全な方法であり、視力を回復し、生活の品質を向上させるのに役立ちます。早期に手術を受けることで、これらのリスクを最小限に抑えることができます。
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日常生活への影響: 白内障の進行により、日常生活の品質が低下する可能性があります。運転や読書などの日常的な活動が難しくなることがあるため、独立性や生活の満足度に影響を与えることがあります。
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合併症のリスク: 白内障が進行すると、眼内圧の増加や炎症のリスクが高まり、合併症が発生する可能性があります。これには緑内障などの病気が含まれます。
Q.白内障手術のリスクは?
A. -
瞳孔形状の変化: 手術によって、瞳孔の形状が変化することがあり、特に明るい光に対する感受性が増加することがあります。これは手術後の適応期間内に改善されることがあります。
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涙液不足: 手術によって涙液の生産が減少することがあるため、眼が乾燥しやすくなることがあります。これは人工涙液などの涙液補助剤で管理できます。
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瞳孔拡張困難: 手術中、瞳孔を拡張するために使用される薬物によって、一時的に視力がにじむことがあります。
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視力の変化: 手術後、一部の患者は視力が改善しない場合があり、新しいレンズが調整されることがあるかもしれません。
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その他の合併症: 稀に、手術に関連したその他の合併症が発生することがあります。これには角膜浮腫、網膜剥離、眼圧上昇、硝子体混濁などが含まれます。
ほとんどの場合、これらのリスクや合併症は希であり、眼科医が適切な予防策と手術技術を使用することで最小限に抑えられます。手術前に医師と十分な情報交換を行い、手術のリスクと利点について理解し、適切なケアとフォローアップを受けることが重要です。また、白内障手術は多くの人に視力の改善をもたらす安全な手術であり、そのリスクは一般的に視力の改善と生活の品質向上に対する利益に比べて非常に低いと考えられています。
Q.最新の白内障手術は?A.最新の白内障手術は、技術の進歩によりますが、いくつかの革新的なアプローチが存在します。以下は、最新の白内障手術に関連するいくつかの進展です:
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レーザーアシステッド多焦点レンズインプラント:多焦点レンズは、遠くと近くの視力を同時に改善するために使用されます。これにより、メガネやコンタクトレンズの依存度が減少し、患者の生活の質が向上します。
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オプティカルコヒーレンストモグラフィ(OCT)ガイド手術:OCTは高解像度の眼底画像を提供し、手術中により正確な手術計画を立てるのに役立ちます。これにより手術の精度が向上し、合併症のリスクが減少します。
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眼内レンズ技術の進化: 現代の眼内レンズ(IOL)は、カスタマイズされた選択肢やトーリックIOL(角膜の歪みを補正するためのIOL)など、より多くの選択肢を提供しています。これにより、患者に合った最適な視力補正が可能となります。
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白内障手術は技術の進歩により、より精密で安全なものになっています。手術の選択肢は患者の特定の状態やニーズに合わせてカスタマイズされ、より高い視力改善と生活の品質向上を実現するために利用できます。最新の情報とアプローチについては、眼科医との相談が重要です。
Q.白内障手術を受ける際にクリニックを選ぶ際に考慮すべきことは?
A.白内障手術を受ける際にクリニックを選ぶ際に考慮すべき重要な要因がいくつかあります。以下に、クリニックを選ぶ際のポイントをいくつか示します。
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医師の経験と専門知識:
- 手術を行う医師の経験と専門知識は非常に重要です。白内障手術は高度な技術が必要であり、経験豊富な医師が安全かつ成功率の高い手術を行うことが重要です。医師の経歴や手術実績を調査しましょう。
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手術技術:
- 使用される手術技術や装置も重要です。最新の技術や設備を備えたクリニックは、より正確で効果的な手術を行う可能性が高いです。
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最終的に、自身の健康状態や個人的なニーズに合ったクリニックを選ぶことが大切です。医師との相談も重要であり、手術前に疑問や不安をしっかりと話し合うことが白内障手術の成功につながります。
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料金と保険:
- 手術の費用や保険の適用について調査し、自身の予算と保険のカバレッジを確認しましょう。クリニックが提供する費用明細を要求することもおすすめです。
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クリニックの場所:
- クリニックの場所は、手術後の通院やフォローアップの際に便利であることが重要です。通院や手術のために遠くへ行かなければならない場合、負担が増える可能性があります。
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カスタマーサポートとコミュニケーション:
- クリニックのスタッフや医師とのコミュニケーションが円滑かどうかも考慮しましょう。質問や不安に対して適切に対応してくれるかどうかは重要です。
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予約の可用性:
- 手術の予約や待ち時間についても調査し、予定を立てる際に考慮しましょう。急ぎの場合や特定の日程を希望する場合、予約の可用性が重要です。
Q.白内障手術を受けることができない場合は?
A.白内障手術は一般的に非常に成功率が高く、多くの人にとって視力を改善するための効果的な方法です。ただし、一部の状況や合併症がある場合、白内障手術が適切ではないことがあります。以下は、白内障手術が適さない場合の一般的な理由です。
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他の眼疾患が存在する場合:
- 白内障手術は、白内障自体を治療するためのものであり、他の眼疾患(例:網膜剥離、緑内障、糖尿病性網膜症など)を治療するためではありません。これらの眼疾患が進行している場合、まずその治療が優先されることがあります。
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一般的な健康状態が悪い場合:
- 白内障手術は、一般的な健康状態が良好でない場合にはリスクが高まる可能性があります。手術前に医師と相談し、全身の健康状態が手術に耐えられるかどうかを評価することが重要です。
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重度の眼内炎症:
- 眼内炎症(眼の中の炎症)がある場合、手術は適さないことがあります。眼内炎症が存在する場合、まずそれを治療する必要があります。
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幼児や非協力患者:
- 白内障手術は患者が手術中静かに動かなければならないため、幼児や非協力患者には難しい場合があります。
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進行性の網膜疾患:
- 網膜に進行性の疾患がある場合、視力の改善が期待できない可能性が高いため、手術が適さないことがあります。
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上記は一般的な理由であり、個々の症状や状況によって異なる場合があります。白内障手術の適否は、専門医師が患者の状態を評価し、適切な治療計画を立てる際に決定されます。白内障手術が適さない場合でも、代替の治療方法や視力補正の選択肢があるかどうかを医師と相談しましょう。
Q.白内障手術は何歳から受けることが可能ですか?
A.白内障手術は年齢によって制限されることはありません。実際には、手術の適応は症状や視力の問題、生活の質に基づいて判断されます。白内障は通常、加齢に伴って進行する眼の病気であり、高齢者が最も一般的に手術を受ける傾向がありますが、年齢自体が手術の適応というわけではありません。
白内障手術を検討する際の主要な要因は以下の通りです。
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症状の重症度: 白内障による視力の低下が日常生活に大きな影響を及ぼす場合、手術が検討されます。視力の低下が生活の質に影響を与えているかどうかが重要です。
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一般的な健康状態: 個々の患者の健康状態は手術適応の判断に影響を与えます。一般的な健康状態が手術に耐えうるかどうかを医師が評価します。
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したがって、白内障手術の適応は個々の症例によって異なります。医師との相談を通じて、白内障手術が具体的な症状や健康状態に適しているかどうかを確認しましょう。年齢そのものは、手術の適応には直接関与しません。
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期待される利益: 白内障手術によって視力が改善し、生活の質が向上すると期待される場合、手術が考慮されます。
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他の眼疾患: 白内障以外の眼の疾患が存在する場合、それらの疾患の状態や進行度に応じて手術のタイミングが調整されることがあります。
Q.白内障手術が緑内障治療の一環としておこなわれるとのことですが、その詳細は?
A.緑内障と白内障は、両方とも目の問題ですが、異なる状態です。緑内障は、眼圧の上昇によって視神経がダメージを受け、視野が失われる病気です。一方、白内障は、眼のレンズが透明性を失い、視界が曇ります。
緑内障の治療の一環として白内障手術が行われることがあるのは、いくつかの理由があります:
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同時治療の便益:緑内障の治療には、眼圧を下げるための眼薬や手術が含まれます。白内障手術は、同時に白内障を取り除くことができ、患者にとって眼の状態を改善するための便益があることがあります。
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眼圧のコントロール:白内障手術を行う際、眼の中に新しいレンズ(人工レンズ)を挿入することが一般的です。この新しいレンズの選択肢によって、眼圧の管理が改善されることがあり、緑内障の進行を遅らせるのに役立つことがあります。
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検査の利便性:白内障手術の際に眼内の状態を詳細に調べる機会が得られるため、緑内障の進行を監視しやすくなります。
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白内障手術自体は、白内障の治療として行われ、一般的には非常に安全で効果的です。手術は外科医によって行われ、患者は通常局所麻酔または全身麻酔を受けます。手術では、曇ったレンズを取り除き、その代わりに人工レンズを挿入します。手術後、多くの患者が視力を大幅に改善し、白内障に関連する視覚の問題を解消します。
ただし、白内障手術が緑内障の治療として行われる場合、医師は患者の状態に合わせた適切なアプローチを決定します。緑内障の管理と白内障の手術は、個別の病態に基づいて検討されるべきです。したがって、具体的なケースに関する詳細な情報や治療計画は、緑内障と白内障の専門医との協力のもとで決定されるべきです。
Q.白内障で使用されるレンズはどのくらいの年月もちますか?
A.白内障手術で使用される人工レンズ(IOL、Intraocular Lens)は通常、患者の生涯にわたって留め置かれることを意図しています。これらの人工レンズは非常に耐久性があり、一般的には永続的な視力の修復を提供します。
人工レンズは体に対する生体適合性が高く、眼内に埋め込まれて眼球の内部に固定されます。したがって、一般的には交換が必要ない限り、ほとんどの場合、患者の生涯にわたって機能し続けます。ただし、稀に、手術後に合併症が発生したり、新しい視力の問題が現れたりすることがあるため、定期的な眼科のフォローアップが重要です。
人工レンズの材質やデザインは進化し続けており、患者によって異なる選択肢が提供されています。医師は患者の特定の視力ニーズや眼の状態に合わせて最適な人工レンズを選択します。したがって、人工レンズがどのくらい持続するかは、選択されたレンズの種類や患者の個別の状況に依存します。
緑内障の患者に対して白内障手術を行う場合、人工レンズの選択には緑内障の管理に関する要因も考慮されることがあります。医師は最適な治療プランを提案し、患者との共同の決定を通じて最良の結果を達成するために協力します。
Q.白内障手術で使用される眼内レンズ(Intraocular Lens、IOL)は、どんな素材から製造されていますか?
A.白内障手術で使用される眼内レンズ(Intraocular Lens、IOL)は、異なる素材から製造されており、それぞれ特定の特性を持っています。以下は、一般的なIOL素材のいくつかです:
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アクリル(Acrylic):アクリルはIOLの一般的な素材の1つで、透明性が高く、光を良く伝える特性を持っています。また、比較的柔軟で、手術時の挿入が容易であるため、広く使用されています。
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シリコン(Silicone):シリコン製のIOLは柔軟性があり、比較的薄いレンズが作成できるため、手術の際に目の中に挿入しやすいです。シリコンは持続的な安定性を提供し、長期的な視力の維持に適しています。
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選択されるIOLの素材は、患者の特定の視力ニーズ、眼の状態、手術の種類、および医師の判断によって異なります。医師は患者との協力を通じて最適な選択を行い、手術の成功と長期的な視力の安定性を確保します。また、IOL技術は進化し続けており、新しい素材やデザインが開発されているため、最新情報を提供できる眼科専門医の指導が重要です。
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ハイドロフォビック(Hydrophobic):ハイドロフォビック素材は、水を弾く性質を持つため、水滴や汚れが付着しにくいです。これにより、視力のクリアさを維持しやすくなります。
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ハイドロフィリック(Hydrophilic):ハイドロフィリック素材は水を吸収しやすい性質を持ち、IOLの表面を湿潤させるのに適しています。これにより、乾燥した目を防ぐのに役立ちます。
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アクリルシリコンコポリマー(Acrylic-Silicone Copolymer):これらのIOLはアクリルとシリコンの特性を組み合わせたもので、柔軟性と視覚のクリアさを兼ね備えています。
Q.白内障手術は通常、日帰り手術(アンビュラトリ手術)として行われ、入院が必要ないことの理由はなんですか?
A.白内障手術は通常、日帰り手術(アンビュラトリ手術)として行われ、入院が必要ないことが一般的です。これは、白内障手術が一般に比較的短時間で行われ、患者が手術後に比較的迅速に回復し、自宅で安静に過ごすことができるからです。
一般的な白内障手術のプロセスは以下の通りです:
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手術当日: 患者は手術当日に病院または手術センターに入院せず、通常朝早く手術予約が入っています。手術は局所麻酔または全身麻酔の下で行われます。
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手術: 手術は通常15分から30分程度で完了します。外科医は白内障の曇ったレンズを取り除き、人工レンズを挿入します。
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入院が必要な状況は、通常は非常にまれで、合併症が予想される場合や他の健康上の問題がある場合に限られます。しかし、手術の種類や個々の状況によって異なるため、手術前に医師と十分な情報共有を行うことが重要です。
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回復室: 手術後、患者は通常数時間の間、手術室の回復室で経過観察されます。手術が成功裏に終わり、患者の状態が安定したら、自宅に戻ることが許可されます。
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自宅での回復: 患者は通常、手術の日のうちに自宅に帰り、安静に過ごすことを勧められます。一般的には、手術翌日には日常生活に戻ることができますが、医師の指示に従うことが大切です。
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フォローアップ: 手術後、医師との予定されたフォローアップ診察に参加し、経過を確認します。これにより、手術が成功し、適切に回復していることを確認できます。
Q.白内障手術前の注意点は?
A.白内障手術を受ける前に、患者は以下の注意点を考慮する必要があります。これらの注意点は、手術の成功と合併症のリスクを最小限に抑えるために重要です。手術前に医師と十分な相談を行い、指示に従うことが不可欠です。
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医師との相談: 手術を検討する前に、眼科専門医との十分な相談を行いましょう。医師は白内障の進行度合いを評価し、最適な手術時期や適切なIOL(眼内レンズ)の選択についてアドバイスを提供します。
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健康状態の評価: 他の健康問題や慢性疾患がある場合、医師に報告しましょう。特に、糖尿病、高血圧、心臓病、血液凝固障害などの疾患は手術に影響を及ぼす可能性があります。
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これらの注意点に従うことは、白内障手術の成功と安全性を高めるのに役立ちます。手術前に疑問や不安がある場合、必ず医師に相談し、詳細な情報を入手しましょう。
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薬物の確認: 手術前に使用中のすべての薬物、サプリメント、およびアレルギーを医師に伝えましょう。一部の薬物は手術前に中止する必要がある場合があります。
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飲食制限: 手術前に医師の指示に従い、飲食制限を守りましょう。通常、手術前数時間は絶食が必要です。
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視力検査: 手術前に眼科医が詳細な視力検査を実施します。これにより、最適なIOLの度数を決定するのに役立ちます。
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家庭支援の確保: 手術後、一時的に視力が不明瞭になる可能性があるため、家庭支援を確保し、運転や日常生活の制限に備えましょう。
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手術の種類の理解: 医師から手術の種類、リスク、および期待される結果について詳細な情報を受けましょう。白内障手術には異なる方法があり、医師と共に最適な選択を行います。
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フォローアップ計画: 手術後のフォローアップ診察と回復の計画を医師と共に確立しましょう。定期的な診察が手術の成功と健康な視力回復に不可欠です。
Q.白内障手術後の注意点は?
A.白内障手術後には、適切なケアと注意が必要です。以下は、白内障手術後の注意点です:
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眼の保護: 手術後、眼を保護するために医師が指示する可能性があります。通常は、手術直後からサングラスを着用することが推奨されます。また、眼をこすったり、直接触れたりしないように気をつけましょう。
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点眼薬の使用: 医師が処方した点眼薬を正確に使用しましょう。これらの薬物は眼を清潔に保ち、炎症や感染を防ぎます。点眼の頻度と期間についての指示に従ってください。
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手術後の注意点は、手術の種類や個人の状況によって異なることがあります。手術前に医師から提供される詳細な指示に従い、フォローアップ診察に出席することが、手術の成功と健康な視力回復に重要です。
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身体の動きに注意: 手術後、急な身体の動きや激しい運動を避けましょう。特に前かがみになる動作や重いものを持ち上げることは控えたほうが良いです。
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水への注意: 手術後、シャワーや風呂に入る際に、水が眼に入らないように注意しましょう。水圧の強い場所では特に用心が必要です。
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目の症状に注意: 手術後、目の痛み、かゆみ、充血、または異常な症状が現れた場合、すぐに医師に連絡しましょう。これらの症状は感染や合併症の兆候かもしれません。
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処方薬の遵守: 医師が処方した薬物(点眼薬や経口薬)を指示通りに遵守しましょう。薬物の早期中止は手術の成功に悪影響を及ぼす可能性があります。
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フォローアップ診察: 手術後のフォローアップ診察には定期的に参加しましょう。医師は手術の結果を評価し、必要に応じて調整を行います。
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視力回復の期待: 手術直後に視力が回復するかどうかは個人差があります。視力の完全な回復には時間がかかることもありますので、忍耐強く待ちましょう。
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運転について: 手術後、運転の制限がある場合があります。医師の指示に従い、運転が安全に行えるようになるまで待つことが大切です。
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食事と生活スタイル: 手術後、特別な食事制限は一般的に必要ありません。ただし、バランスの取れた食事と健康的な生活スタイルを維持することが視力回復に役立ちます。
Q.白内障予防や白内障進行を遅くすることに関係のある食物はありますか?
A.白内障の予防や進行を遅くするために、特定の食品や栄養素が重要であるとする科学的なエビデンスは限られています。ただし、健康な食事習慣は一般的な眼の健康を維持し、白内障のリスクを最小限に抑えるのに役立つことが知られています。以下は、健康な食事習慣に関連する要点です:
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抗酸化物質を摂取: 抗酸化物質(ビタミンC、ビタミンE、ベータカロテン、ルテイン、ゼアキサンチンなど)は、眼の組織を酸化ストレスから保護し、視力をサポートするのに役立つ可能性があります。これらの物質は、新鮮な果物、野菜、特に緑黄色野菜に豊富に含まれています。
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オメガ-3脂肪酸を摂取: オメガ-3脂肪酸は、炎症を軽減し、眼の健康に寄与する可能性があります。魚(特にサケ、マグロ、サバ)、亜麻仁、くるみ、チアシードなどに豊富に含まれています。
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ただし、特定の食品やサプリメントが白内障の予防に直接的な効果があるかどうかは、まだ確定的にはわかっていません。白内障のリスクを最小限に抑えるためには、健康なライフスタイルとバランスの取れた食事習慣を実践し、定期的な眼科検診を受けることが重要です。また、白内障に関する個別の疑念や質問がある場合、眼科専門医に相談することをお勧めします。
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ビタミンDの摂取: ビタミンDは、眼の健康と免疫機能をサポートするのに役立つ可能性があります。ビタミンDは魚、卵、キノコ、日光浴から得ることができます。
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適切なハイドレーション: 適切な水分摂取は、眼の健康に寄与します。十分な水分を摂ることで、眼球の表面を潤滑に保ち、乾燥を防ぎます。
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バランスの取れた食事: バランスの取れた食事を心がけましょう。多くの研究が、果物、野菜、全粒穀物、健康なタンパク質源(魚、豆、ナッツ)を豊富に含む食事が一般的な眼の健康をサポートすることを示唆しています。
Q.白内障予防や白内障進行を遅くすることに関係のあるサプリメントはありますか?
A.白内障の予防や進行を遅くするためのサプリメントについては、科学的なエビデンスがまだ十分に確立されていないため、注意が必要です。白内障に関連するサプリメントについて研究が行われていますが、その効果については不確かな点が多いため、医師の指導の下で使用することが重要です。
以下は、一部のサプリメントに関する情報ですが、これらのサプリメントについては詳細な調査と研究が進行中であり、結論が出ていないことに留意してください:
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ビタミンC: 抗酸化作用を持つビタミンCは、眼の健康に寄与する可能性がありますが、直接的な白内障予防についての確かな証拠はまだありません。
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ビタミンE: 一部の研究では、ビタミンEが白内障の進行を遅くする可能性が示唆されていますが、結論が一致していないため、追加の研究が必要です。
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サプリメントの使用に関しては、個人の健康状態、栄養摂取、および医師の勧告に基づいて検討することが重要です。また、自己判断で大量のサプリメントを摂取することは健康に害を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。白内障のリスクや進行について心配な場合、眼科専門医に相談し、適切なアドバイスを受けることが賢明です。
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ルテインとゼアキサンチン: ルテインとゼアキサンチンは、眼の黄斑部に存在し、視覚保護に関与すると考えられています。これらのサプリメントは、一部の人々にとって有益である可能性がありますが、効果には個人差があります。
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オメガ-3脂肪酸: オメガ-3脂肪酸は炎症を軽減し、眼の健康に寄与する可能性があります。ただし、その効果についてはさまざまな研究で異なる結果が報告されており、詳細な調査が必要です。
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ビタミンD: ビタミンDは免疫機能をサポートし、炎症を軽減する可能性がありますが、直接的な白内障予防についての確かな証拠は不明確です。
Q.白内障検査はどのように行なわれますか?
A.白内障の検査は、眼科医によって行われ、患者の視力や眼の状態を評価するためにさまざまな方法が使用されます。以下は、一般的な白内障の検査方法です: -
視力検査: 視力検査は一般的に眼科診療の最初のステップです。患者は視力表(通常はSnellen視力表)を使って、遠くおよび近くの視力を評価します。このテストにより、白内障による視力の低下の程度を確認します。
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瞳孔拡張: 瞳孔拡張薬を点眼することで、瞳孔が広がり、眼の中の構造を詳細に観察できるようになります。これにより、白内障の進行具合や他の眼疾患の有無を確認します。
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これらの検査を通じて、眼科医は白内障の診断を行い、患者に最適な治療方法を決定します。白内障は進行性の眼の疾患であるため、早期の診断と治療が重要です。
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眼圧測定: 眼圧測定(トーネメトリーまたはアイオピンチャートン法)により、緑内障などの眼の圧力異常があるかどうかを確認します。白内障と合併症の可能性を評価するのに役立ちます。
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角膜の形状評価: 角膜の形状を評価するために角膜トポグラフィーが使用されることがあります。角膜の形状が変化している場合、白内障手術の計画に影響を及ぼすことがあります。
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眼底検査: 眼底検査により、眼底の状態を評価します。これにより、白内障だけでなく、他の眼疾患(糖尿病網膜症など)の有無も確認できます。
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眼内超音波: 眼内超音波(AスキャンまたはBスキャン)は、白内障のレンズの厚さや形状を評価するのに役立ちます。これは特に濃厚な白内障の場合や眼底が観察しにくい場合に有用です。
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眼科医の診察: 最も重要なステップは、経験豊富な眼科医が患者の眼を詳細に診察することです。医師は白内障の種類、進行度、合併症の有無を確認し、適切な治療計画を提案します。
- 手術の予約や待ち時間についても調査し、予定を立てる際に考慮しましょう。急ぎの場合や特定の日程を希望する場合、予約の可用性が重要です。